千波(ちば)の海をまるごと

ふさの国千波県大会

千の波が千葉を育てる。

千葉県は三方を海に囲まれ、豊かな海の恵みとともに歩んできました。

第46回全国豊かな海づくり大会の開催地である千葉には、

東京内湾、内房、外房、銚子・九十九里という個性豊かな海があります。

それぞれ異なる海が育む食・文化・産業・未来。

全国豊かな海づくり大会の舞台、千波の海の魅力をまるごとご紹介します。

4つの海、4つの物語

千波(ちば)の海マップ

千葉県は、沖合には黒潮と親潮が交わる全国屈指の好漁場を有するとともに、沿岸は砂浜の九十九里、岩礁が発達する外房、静穏な東京湾と変化に富んだ漁場に恵まれ、多種多様な水産物が水揚げされています。

東京内湾(市川・船橋・木更津・富津) 銚子・九十九里(銚子・旭・匝瑳・九十九里) 外房(南房総・勝浦・御宿・鴨川・いすみ) 内房(館山・南房総・鋸南)

季節を彩る海の旬

千葉の四季と旬のさかな

千葉では四季を通じて多彩な魚介が水揚げされます。大会が開催される11月は秋の旬の最盛期。
マダイ・キンメダイ・イセエビが絶品の季節です。

4つの海、それぞれの誇り

千葉ブランド水産物

千葉県では、数多くの県産水産物の中でも全国に誇る優れたものを「千葉ブランド水産物」として認定し、積極的に全国に向けて紹介しています。
東京内湾、内房、外房、銚子、九十九里、4つの海それぞれで認定されたブランド水産物の一部を紹介します。

首都圏を支える干潟の海

東京内湾(市川・船橋・木更津・富津)

鮮度と旨さの決め手は、
漁師が行う「瞬〆」にあり

江戸前船橋瞬〆すずき
船橋市漁業協同組合
生鮮水産物

旬5〜10月

船橋は江戸時代から漁業が盛んで、中でもスズキは全国屈指の水揚げを誇ります。瞬〆をすることで、鮮度と旨味を閉じ込め、高い品質を保ちます。

香り高く丹念に焼き上げた
特上の江戸前海苔

手入れ海苔(焼のり)千乗県漁業協同組合連合会
水産加工品

江戸前の海の晩秋一番摘みを厳選し、丁寧に焼き上げた限定品。とろける食感と豊かな風味が特徴です。

内海と外海が出会う恵みの海

内房(館山・南房総・鋸南)

輝く銀色の魚体
上質な脂が自慢の大型タチウオ

竹岡つりタチウオ天羽漁業協同組合
生鮮水産物

旬12〜2月

浦賀水道付近は急激に深場になる場所で古くから高品質のタチウオが漁獲されています。日本刀のような美しさと大きさ、そして脂の乗りと鮮度の良さが竹岡産の特長です。

身の柔らかさと脂の旨さが絶品!

布良瀬一本釣くろむつ岩井富浦漁業協同組合、館山漁業協同組
生鮮水産物

旬周年

館山市の平砂浦沖合に位置する布良瀬漁場は、古くからくろむつ漁が行われてきた全国有数の好漁場。大きいものほど脂乗りが良く、希少な高級魚として近年人気が高まっています。

黒潮が育む生命力あふれる海

外房(南房総・鴨川・勝浦・御宿・いすみ)

極上の旨さと美しさは
徹底した資源管理の賜物

外房つりきんめ鯛新勝浦市漁業協同組合、勝浦漁業協同組合、御宿岩和田漁業協同組合、鴨川市漁業協同組合、東安房漁業協同組合
生鮮水産物

旬10〜6月

勝浦沖は大型のキンメダイが多く生息する好漁場で身質が良く極上のキンメダイが獲れます。漁業者間で厳格に取り決めたルールの下、自主的な資源管理に努めています。

プリプリの食感と至福の甘美

外房イセエビ夷隅東部漁業協同組合、御宿岩和田漁業協同組合、新勝浦市漁業協同組合
生鮮水産物

旬4~5月、8~12月

外房地域は古くからイセエビ漁が盛んに行われ、全国有数の水揚量を誇ります。餌となる良質な貝類やカニが棲む磯根と、外房の荒波が、上質な風味と食感のイセエビを育てます。

日本有数の大漁場

銚子・九十九里(銚子・旭・匝瑳・九十九里)

銚子市外川地区の約40隻が担い
地域の漁業文化そのものを体現する一尾

銚子つりきんめ
生鮮水産物

旬周年 / 漁法:立縄漁法

銚子沖はキンメダイの生息の北限で、親潮と黒潮が交わることで栄養豊富。
そのため、銚子で育ったキンメダイは上質な脂が乗り、強い旨味が特徴です。

遠浅の海が育んだ
肉厚・大粒の身

九十九里地はまぐり九十九里漁業協同組合、海匝漁業協同組合
水産水産物

旬11~8月

太平洋に面する九十九里浜は、全国有数のハマグリの産地。荒波に揉まれて育ったハマグリの身は厚く、プリプリとした食感と濃厚な出汁が楽しめます。

4つの海それぞれを代表するブランド水産物を一部紹介しました。
ぜひ大会に来て、千葉の海の恵みをお楽しみください。

海の恵みをいただく

千葉の食文化

千葉の海は魚をもたらすだけでなく、地域ならではの食文化も育ててきました。
漁師の知恵から生まれた郷土料理が今も食卓に息づいています。

なめろう料理の写真

なめろう

内房・外房

新鮮なアジやイワシを味噌・薬味とたたいた房総の漁師料理。漁船の上で作られたのが起源です。

さんが焼き料理の写真

さんが焼き

内房・外房

なめろうを焼き上げた房総の郷土料理。漁師が山へ仕事に行く時に、山小屋で焼いて食べたのが由来とされています。(一部農林水産省HP引用)

イワシ料理の写真

イワシ料理

銚子・九十九里

九十九里のイワシ文化から生まれた多彩な料理。いわし野菜漬け、煮干し、いわし天、いわしごま漬など、地元で親しまれてきた郷土の味です。

ハマグリ料理の写真

ハマグリ料理

東京湾・九十九里

古くから節句のお吸い物に重宝されてきたハマグリ。浜焼き・潮汁・酒蒸しで旨みを堪能できます。

キンメダイ煮付け料理の写真

キンメダイ煮付け

外房・銚子

外房・銚子を代表する高級魚キンメダイ。甘辛の煮付けは千葉を訪れたらぜひ食べていただきたい一皿です。

ちば海苔料理の写真

ちば海苔料理

東京湾

200年以上の歴史を持つちば海苔は「色よし、味よし、香りよし」と全国で高く評価されています。佃煮・あおさ汁など江戸時代から続く海苔文化が千葉の食卓に息づいています。

海が育てた祝いの文化

万祝と大漁旗

豊漁への感謝、航海の安全、仲間への祝い。
千葉の漁師町には、海とともに生まれた独自の文化が今も受け継がれています。

万祝(まいわい)とは

万祝は、大漁の際に船主から漁師へ贈られた祝い着です。木綿の生地に鶴や亀、波や鯛などの縁起物が大胆に描かれています。現在では千葉県を代表する漁業文化の一つとして受け継がれています。

万祝(まいわい)の祝着

©教育振興部文化財課

柄に込められた意味

  • 鶴
    鶴

    長寿・繁栄
    航海の安全を祈る

  • 亀
    亀

    万年の長寿
    家族の無事を願う

  • 鯛
    鯛

    めでたい魚の代表
    大漁を祝う

  • 波
    波

    荒波を越える強さ
    航海安全の祈り

大漁旗とは

千葉の大漁旗は、万祝の染色技術から発展したもので豊漁を知らせるために漁船に掲げられました。
豊漁・航海安全の願いを込めた鷹、富士山、龍、恵比寿・大黒などの縁起物の図柄や家紋や船名を入れるのが一般的で、鮮やかな紅白・青・黄などの原色で彩られています。
またその土地の漁業文化・信仰・獲れる魚を反映しているため地域ごとに個性があり、海とともに生きる人々の願いが込められています。

大漁旗を掲げる漁船

地域によってことなる絵柄

銚子

豪快で大ぶりなデザインが特徴で、大型漁船文化を反映し、マグロ・カツオをモチーフにしたものが多く、「萬祝式大漁旗」として、祝いの場や地域行事を彩っています。

九十九里

歴史的にイワシ漁で栄えた沿岸地域のため魚群や、砂浜が長く地曳網漁の風景と結びつく地曳網・浜・波など、漁と広い海を連想させる絵柄が多く見られます。

勝浦
鴨川

伊勢海老や鮪など、地元の特産魚が描かれることが多く、黒・紺・赤・黄などの力強い色や、波、鯛、船名、祝い文字が目立ちます。港祭りや新造船祝いでは複数の旗が港に並び、祝祭感が強いことが特徴です。

南房総
館山

家紋・家印、鶴亀、恵比寿大黒、漁の場面などが描かれていますが、太平洋と東京湾の両側に面するため、漁種が多くデザインも多彩です。また由緒や家・網元の印を感じさせる絵柄が特徴です。

海で遊び、学び、味わう

千葉の海業

海や漁村の地域資源を活用し、交流人口の拡大や地域活性化につなげる取り組みが「海業(うみぎょう)」です。
千葉では多彩な海業が展開されています。

漁港直売所

朝獲れの魚を漁港で直接購入。銚子・勝浦・館山など各地に充実しています。

海鮮グルメ

漁港めし・海鮮丼・浜焼きなど。産地直送の新鮮さが味の決め手です。

サーフィン

一宮・九十九里は国内屈指のサーフポイント。東京五輪の舞台にもなりました。

ダイビング

勝浦・館山など、外房・内房の透明度の高い海が人気スポットです。

漁業体験

定置網体験・磯釣り体験・海苔養殖見学など各地で体験できます。

海辺の景観

銚子犬吠埼・九十九里浜・富津岬・館山湾など千葉の絶景が点在しています。

海とくらしのものがたり

漁師インタビュー

海を知り、海を守り、海とともに生きる。千葉の海を支える人々の言葉を紹介します。

  • 銚子・九十九里
  • 立縄漁

キンメダイ漁北限の海で。銚子つりきんめと私の40年

漁師 ○○さん(60代・銚子市外川)

  • 外房
  • 磯根漁業

縄文から続くこの海のくらし。外房のアワビと輪採の知恵

漁師 ○○さん(50代・南房総市)

未来へつなぐ、明日の海

海づくりへの取り組み

豊かな海の恵みを次の世代へ。千葉県では、種苗放流や資源管理、環境保全など、未来につながる海づくりが進められています。

海を育てる、放流する、海を守る、資源が増えるという循環で未来へつなぐイメージ図(PC向け) 海を育てる、放流する、海を守る、資源が増えるという循環で未来へつなぐイメージ図(SP向け)

海を育てる。放流する。海を守る。資源が増える。この循環を繰り返すことで、未来へつなぐ。

  • 種苗放流

    ヒラメ・アワビ・トラフグの放流や、年間100万尾超のヒラメを放流することで資源を回復させています。

  • 資源管理

    輪採・禁漁期など、漁業者自らが資源を管理し、次世代に豊かな海を引き継いでいきます。

  • 環境保全

    漁業生産性の向上に資するブルーカーボン創出に取り組んでいます。

  • ブルーカーボン

    藻場・干潟による炭素吸収が海の生態系保全が気候変動対策にもつながっています。

  • 海洋ごみ対策

    ヒラメ・アワビ・トラフグの放流や、年間100万尾超のヒラメを放流することで資源を回復させています。

つくろうよ
命が謳う
明日の海

千葉の海の豊かさを知り、
味わい、感じ、守る。
それが、全国豊かな海づくり大会の願いです。